海外大学への切符「IB Diploma(国際バカロレア)」とは! 徹底解説 Part1

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みなさんこんにちは、Mikeです。
 
グローバル化が進み、英語とプログラミングが重要視されている現代、みなさんの周りでも「海外大学に進学しようと思っている」「〇〇くん/さんが今度留学するらしいよ!」といった声を聞くことも増えてきたのではないでしょうか。
 
今回は、最近ようやく少しづつ注目され始めた、世界大学への切符とも言える、
「IB Diploma(国際バカロレア)」プログラムについて紹介しようと思います。
 
4回に分けてIBのことについて説明しようと思いますので、必要に応じて各セクションに直接飛んでください。
 
第一回:海外大学への切符「IB Diploma(国際バカロレア)」とは <= イマココ
 
*現在以下のページは絶賛執筆中です。
 
第二回:IB受験を考えるべき人、そうでない人
第三回:IBの勉強のススメ
第四回:IBの学校紹介
番外編1:IBの物理 HL
番外編2:IBの数学 HL
番外編3:IBの化学 HL
番外編4:IBの英語B HL
番外編5:IBの日本語A SL
番外編6:IBの経済学 SL

IB Diplomaプログラムとは

「IB(International baccalaureate)Diploma」プログラム、または「国際バカロレア」とは、1968年に発足した世界標準の2年間の教育プログラムです。
文部科学省によると、
 
国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置
 
となっています。要するに、世界で活躍できる人格者を育て、世界中の大学に送り出す教育プログラムになります。
 
生徒は以下の6グループの中からそれぞれ1科目選択し、計6科目を2年間勉強します。
 
グループ名 
科目例 
 1 言語と文学(母国語)
 言語A:文学、言語A:言語と文化、文学と演劇(※)
 2 言語習得(外国語)
 言語B、初級語学
 3 個人と社会
 ビジネス、経済、地理、グローバル政治、歴史、心理学、環境システム社会(※)、情報テクノロジーとグローバル社会、
 哲学、社会・文化人類学、世界の宗教
 4 理科
 生物、化学、物理、デザインテクノロジー、環境システムと社会(※)、コンピュータ科学、スポーツ・運動・健康科学
 5 数学
 数学スタディーズ、数学SL、数学HL、数学FHL
 6 芸術
 音楽、美術、ダンス、フィルム、文学と演劇(※)
 
これら6教科に加え、以下の「IBのコア」と呼ばれる、以下3つの授業内外のカリキュラムをとります。
 
  • 課題論文(EE:Extended Essay)
     履修科目に関連した研究分野について個人研究に取り組み、研究成果を4,000語(日本語の場合は8,000字)の論文にまとめる。 
  • 知の理論(TOK:Theory of Knowledge)
     「知識の本質」について考え、「知識に関する主張」を分析し、知識の構築に関する問いを探求する。批判的思考を培い、生徒が自分なりのものの見方や、他人との違いを自覚できるよう促す。最低100時間の学習。 
  • 創造性・活動・奉仕(CAS:Creativity/Action/Service)
     創造的思考を伴う芸術などの活動、身体的活動、無報酬での自発的な交流活動といった体験的な学習に取り組む。

 

試験&評価基準

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IBの最終試験は世界共通で、5月試験と11月試験の年二回行われています(僕は2016年の11月試験でした)。生徒は選択した6科目の試験を受け、それぞれ1から7まで7段階の評価がつけられます。そして、TOK(Theory of Knowledge:知の理論)とEE(Extended essay:課題論文)の成績の組み合わせでもらえるボーナス最高3点を加え、トータル45点満点で最終成績がでます。
 
各教科にはHL(Higher Level)とSL(Standard Level)の二つの異なるレベルが用意されており、HLのカリキュラムはSLの内容+応用までカバーしたものになります。HL特有の単元の中には、海外大学1・2年生時に取り扱うような内容も含まれていて、実際、僕の通っているトロント大学でも、統計学の2年生の授業でまさに同じ内容が扱われていたりします。
 
生徒は6教科のうち、3教科をHL、残り3教科をSLで履修することになりますが、大学によってはHLでしか受け付けない学部もありますので、科目選択に迷っている生徒さんはしっかりと事前リサーチを行うことをおすすめします。また、MathをHLで履修すれば、大学に出願するとき選択肢が広がる、ということで選択される生徒さんも多いようですが、結果的にHLを選んでしまったことで足を引っ張ってしまうことがないよう、自分が得意だと思う教科をHLで取ることをお勧めします。
 

大学に必要な点数の目安

Diploma資格を取得するためには24点が必要で、全世界平均が30点、日本国内平均が33点と言われていますので、基本的にはDiploma資格を取得することを目指すのであれば比較的簡単であると思われます。一方、オックスフォード、ハーバード、スタンフォードと言った世界有数の有名大学には最低でも39点が必要と言われています。
 

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日本の大学も、岡山大学、筑波大学等をはじめ、徐々に日本人のIB取得者(国内、海外住み問わない)の受け入れを始めていますが、今だ入学基準が極端なところや、そもそも募集定員が「若干名」とかなり狭き門になっています。
 
例えば、広島大学の医学部医学科に出願する場合、最低39点のスコアが要求されていますが、これは、先ほど述べた世界の名だたる大学に出願できるスコアと同じですね。
 
さらに、あくまでも「最低スコア」であることから、必然的に40点台が要求されることとなり、一概に断定はできませんが、世界トップレベルの大学に挑戦できるレベルの生徒しか受験できないような状況にあります(地元の大学であるだけに、これだけ基準が高いのは少し悲しいです)。また、募集定員が各大学少なすぎるためか、過去に、多数の大学がシンガポールから来た1人の同じ生徒を取り合ったりしていることもあったそうです。笑
 
こういった現状があったこともあり、僕がIBを受験した時には、国内大学進学への選択肢は考えていませんでした。
 
今後、少しづつではあると思いますが、徐々に改善してもらえれば、日本人のIB取得者、そして国内大学進学者の割合も増えるのではないでしょうか。
 
ちなみに、45点満点の人となると受験者全体の0.35%ほどしかおらず、満点を取ることはかなり困難です。理由として、IBのメリットでもあるのですが、6教科を広くまんべんなく学習し、試験も様々な分野について出題される試験スタイルであることに起因していると思われます。さらに、IBのコアの一つであるCAS活動を通じた課外活動をしながら勉強する生活になるので、課題に追われる忙しい日々が続きます。
 
それ故、海外の人たちにIBを履修していたことを伝えると「Hard worker(頑張り屋さん)だね!」と言ってくれる人が多いのですが、実際、高校2年間継続して課題&課外活動を続けていたおかげか、「入学は簡単だけども、卒業が大変」と言われている海外大学でも楽に過ごせている気がします。

おまけ:MikeのIBスコア

今回、IBの紹介をすることに決め、この記事を書いているのですが、気になる読者の方も多いかも(?)ということで、思い切って僕の最終スコアを公表することに決めました。汗
 
2016年11月に最終試験を受けた、僕の最終スコアは…
 
English B
HL
6
Mathematics
HL
7
Physics
HL
7
Chemistry
HL
7
Japanese A
SL
7
Economics
SL
7
TOK
N/A
C
EE
N/A
A
Total
N/A
43
 
43点でした!(各教科のスコアは上を参考にしてください。)
 
今表を見て、「あれ、HL教科は3つまででは…」と思われた方もいるかもしてませんが、僕は例外的にHLを4つ取っていました。当時はサイエンス系(実験とか研究)の分野に進学を考えていたのもあって4つもHL教科を取っていましたが、今考えると必要なかったかもしれません。笑
 
ただ、IBで鍛えたコミュニケーション能力や、時間管理能力は大学生活においても役立っていますし、IBを取って良かったと思うことの方が多いです。
 
余談ですが、気になったことがあればすぐググる癖もIBで鍛えられ、今もプログラミングの勉強に非常に生かされています 笑

終わりに  

今回はIB Diploma(国際バカロレア)について大まかに説明しましたがいかがだったでしょうか。
 
次回もIBの魅力等紹介していきますので是非読んで見てください!
 
では、今回はここまでにします。
 
Mike